2014年4月4日金曜日

タコで縁起かつぎ

動物はよく縁起物に登場します。犬は「子宝に恵まれて安産」「不幸がい塗る(いなくなる)」、フクロウは「福の神が朗らかにやってくる」など、挙げればキリがないくらいたくさんあります。今でこそダジャレは、親父ギャグと揶揄されますが、古来から縁起物にはトンチが利いています。

タコは「多幸」「善いものに吸い付く」「体色の赤は縁起よし」「苦難を煙に巻く」など云われます。また英語で「OCTOPUS」は置いておくとパスするという語呂から、難なく乗り越えるという意味も好まれます。



川辺や海辺のお寺の伝説にはタコや亀がよく登場します。これは水害で流された仏像や鐘楼が戻ってきた際に手伝ってくれたいう言い伝えがあるからです。先人は被災しても復興の証(しるし)として、ものごとを善いほうに受けとめてきました。身近な小動物さえも吉祥、神仏の使いとして崇めるのは、仏教ならではの発想と日本人の庶民信仰の結晶といってもよいでしょう。近隣の寺社とご縁のある動物を探してみると驚きの発見があるかも知れません。

明日は「生臭坊主とタコ」の説話をご紹介いたします。お楽しみに!

天野こうゆう『ほほえみほとけ展〜 お坊さんがつくる縁起物』

・期間3/29(土)から4/21(月)  店休日 4/1(火)4/3(木)
・営業時間10:30から18:30まで
はせがわ銀座ギャラリー


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